英語新講座『アイエルフ(iELF)』について①

イデアスポットの英語新講座として、『アイエルフ(iELF)』を作りました。

introduction to English as a Lingua Francaの頭文字iELFをとってアイエルフと読みます。IELTS(アイエルツ)と名前は似ていますが,あちらはテスト,iELFは講座です。

『アイエルフ(iELF)』の本講座は2018年9月からとなりますが,4月から準備講座がスタートします。4月の第1回目は親子で参加いただける無料体験会(3/31(土)・4/1(日))となりますので,実際にどんな講座なのかはそこで体験していただければと思います。ここでは,『アイエルフ(iELF)』の講座のスタンスを体験会では時間の都合上お話できないであろう、少し理論的な話を含めてお話しようと思います。

 

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みなさんはESLあるいはEFLという言葉をご存知でしょうか?

 

ESL:English as a second language(第二言語としての英語)

第二言語としての」というのは,「目標言語が第一言語として使われる環境で学ぶこと」

EFL:English as a foreign language(外国語としての英語)

「外国語としての」というのは,「目標言語が第一言語ではない環境で学ぶこと」

 

つまり,ESL第二言語としての英語)とはアメリカやイギリスなどの英語圏での英語学習のことであり,EFL(外国語としての英語)とは,多くの日本人がそうであるように,非英語圏における英語学習のことになります。

 

では,なぜこのような区別が必要なのでしょうか?

それはESL環境にいるのとEFL環境にいるのとでは,環境が学習者の学習メカニズム(input,output,動機付けなど)に与える影響のあり方が大きく異なるからです。ですから留学中には成功していた勉強法を帰国後に同じように続けてもあまりうまくいかないという話をよく聞きますが,それはある意味では当然と言えます。

 

日本で英語を効果的に学習するためには,EFL環境での最適な学習方法について考えなければいけません。具体的には,まず限られたインプットの量を質で補うことが大切です。教材の選択,学習内容,学習方略など工夫できる点はたくさんあります。また創造的なアウトプットの機会を確保することも必要です。書かれた英文をただ音読するのは厳密にはアウトプットとはいえません(音読が必要ないということではないですよ)。自分の頭で英文を組み立てて表現するのが本来のアウトプット活動であり,そのような機会を多く用意することが重要です。さらに,それを成功体験として動機付けにつなげることもEFL環境では重要でしょう。

 

『アイエルフ(iELF)』も当然それらを考慮した講座です。無理に英語漬けにしたり,とにかく英語のシャワーを浴びさせたりすることで擬似的なESL環境を作るというような方法は取りません。また,ただの留学実用英会話でもありません。『アイエルフ(iELF)』が目指しているのは,対象である小学4年生から中学生の生徒ひとりひとりのその後の英語学習,あるいは広く第二言語学習を支える言語習得能力を育成することであり,その手法的観点として“「自分の英語」を育てる”という姿勢を採用しています。

 

次回は、“「自分の英語」を育てる”という姿勢の説明から,海外留学・グローバルシティズンの育成についてお話しようと思います。

 

イデアスポット京都校

英語科主任 山﨑謙介