海陽中等教育学校【特別給費生入試】算数に関して
海陽中等教育学校は、トヨタ自動車・JR東海・中部電力などの中部財界の力を結集し、200億円以上をかけて設立された全寮制の中等教育学校です。
特に特別給費生入試は合格者約20名という狭き門となっており、2018年度入試では399名の受験生が挑戦しました。※倍率は約20倍
受験会場は仙台・東京・名古屋・大阪・広島・福岡・那覇と複数準備されているため、全国からトップクラスの受験生が前哨戦として受験します。
2018年度入試の算数は、大問によって関西色・関東色が色分けがされており、公平な印象です。
有名どころで表現すると、灘を受験する子ども達も開成を受験する子ども達もフラットな勝負です。
大問1:関西色が強い
手を動かしつつも、知識を持っていると時間を短縮できたり、発想が必要であったりする問題が集まっていました。
「13×11×7=1001」テキストには載らない13の倍数の見分け方などにも興味を持って周辺知識を持っている受験生は時間をかけずにクリアできる問題もありました。
平面図形は外付け補充できないと、納得して進めませんね。
大問3:関東色が強い
立体の切断と聞けば、ありきたりな問題のように聞こえますが、開成中学校の対策をしていた受験生は「見たことあるな…」と感じたかもしれません。
(3)の"レーザー光線で直線を引いたとき"の問題は、(1)と連動させることができるかどうかです。
シンプルにスマートに解きましょう。(解き方も関東らしく)
大問2・4:その場での対応力を見る問題
学んでいる都道府県で差が出る問題ではありません。
手を動かして、整理して、論理的に説明できるかどうか。
スピードも要求されますから、日頃からワザに頼っていると厳しいかもしれません。
『なぜこの公式や理論が成り立つのか?』と常に疑問を持ち、
『知りたい』という欲を、
『調べる逞しさ』に繋げられるような指導が、
教育現場では必要とされていますね。
関西中学受験・関東中学受験の両方を熟知している目で、問題を客観的に見てみました。
イデアスポット京都校代表
竹山隼矢