『マイクロスクール』とは③
【「マイクロスクール」の3つの特徴】
マイクロスクールの教育には、以下の3つの特徴があります。
一つずつその詳細を見ていきましょう。
① 未来の世界を生きるために必要な教育をコーディネート
今の子ども達には、自分達が経験した古風な教育を受けさせるだけではなく、未来の世界を生きるために必要な教育を受けさせることが必要です。ラーニングガイド(Learning Guide)が生徒一人ひとりの特性や学びのスタイルを把握し、それぞれに適切な教育内容をコーディネートします。
② ボーダーレスな環境設計
マイクロスクールは従来の教育システムとは根本的に異なるため、環境設計にも大きな違いが見られます。2020年教育改革により様変わりする教育内容を、親御さんと直接指導する講師が共有しながら進められるよう、コミュニケーションが生まれやすい環境設計がされています。自然な連携から生まれる教育は高い学習効果を発揮します。
情報環境が変わり「人工知能が人間の仕事を奪う」とすら言われる現在においても、学びの責任を担うのは人間の役割です。少人数制を徹底することで、プロが責任を持って質の高い教育を提供します。また、一人ひとりの学習状況をデータ分析することはもちろん、データベースやAIといったテクノロジーを活用し、遥かに高い効率の個別化教育を提供します。
上記3つの特徴を満たし、イデアスポット京都校は”世界基準の新たな教育システム”を体現して参ります。
イデアスポット京都校
代表 竹山隼矢
『マイクロスクール』とは②
【なぜいま日本で「マイクロスクール」なのか】
昭和・平成を振り返ると、急速な経済成長を実現するためには、社会のみんなが高度な知識をより多く身につけることが重視されてきました。教育者はより多くの知識を詰め込んだ教材を作り、学習者は時間をかけて暗記する。その結果、確かに日本の教育水準は短い期間で飛躍的に向上し、国力を高めることに繋がりました。
しかし、その後のテクノロジーの進歩によって、誰もが容易に情報にアクセスできるようになり、教育における知識そのものの価値は相対的に小さくなりました。
令和という新時代に教育機関に求められるのは、高い学習効率、すなわち、短い時間で効率よく学習できる環境を提供することです。
一人ひとりの子どもの違いに合わせて「いま、何を、どの様に学ぶべきか?」という学習プロセスを最適化し、結果、自分の頭で答えを出せる力を、圧倒的に短い時間で自分のものにする。受験の成功といった進学で結果を出すことは勿論、その先に社会で活躍することも見据えて、子どもの学習プロセス全体を学習効率の観点からコーディネートできることが必要です。
これを、世界的なマイクロスクールの考え方では、"Leaner Agency"すなわち「学習者の代理人」といいます。
より質のいい知識や考え方を伝えて「学ばせる」ことの技術はもちろんですが、一人ひとりの特性や能力、学習の理解度などを正確に把握した上で、子ども本人の代理人として、いつなにを学ぶのか、「学びの体験全体をコーディネートする技術」が、これからの時代の教育者の前提となります。
◇一人ひとりの特性や能力、学習上の理解度をしっかりと把握する
◇時代の変化を読み解き、学ぶべき内容を常に取捨選択し続ける
この両方の専門性を発揮することで、高度に個別化された教育を提供するのが、日本のマイクロスクールの先駆けであるイデアスポット(idea spot)の目指すところです。
イデアスポット京都校
代表 竹山隼矢
『マイクロスクール』とは①
【世界のマイクロスクールについて】
これからの時代を生きる子どもたちのために、イデアスポット(idea spot)では「マイクロスクール 」という新たな教育の形を提供しています。
学校や学習塾・習い事など、従来の概念とは異なる教育の姿をご紹介します。
「マイクロスクール 」とは、徹底した少人数制にテクノロジーを組み合わせることで、一人ひとりの子どもに高度に個別化された教育を提供する、世界基準の新たな教育システムです。
マイクロスクールの先進地域であるアメリカにおいては
◇2009年にテキサス州で開校した世界初のマイクロスクール ”Acton Academy”
◇元Googleのエンジニアであるマックス・ヴェンティラが創設し、マークザッカーバーグ夫妻をはじめとした世界の投資家・テクノロジストが出資する”Alt School”
◇「誰もがどこでも無料の授業を」を合言葉にインターネットに無料の良質な講義を配信するNPOカーンアカデミーが開校した”Kahn Lab School”
◇世界初のカトリック系マイクロスクールとして誕生した”Parish Academy”
など、世界では次々と新たなマイクロスクールが生まれており、教育界の新たなムーブメントとして広く注目されています。
イデアスポット京都校は、日本の私教育におけるマイクロスクールの先駆けとして、小学生の難関指導に特化した、徹底した個別化教育を提供しています。
イデアスポット京都校
代表 竹山隼矢
2019年度関西中学入試分析③
分析③では、インターネット出願をテーマとして取り上げます。
関西中学入試において、2016年度入試では7校しか実施のなかったインターネット出願ですが、2019年度入試では計84校が実施しました。
全142校の私立校のうち84校(59.2%)ですから、『インターネット出願を実施していない学校がマイノリティ』となったわけです。
※赤字は2019年度より実施校
【大阪府】44校/62校 71.0%
大阪星光学院・清風・明星・大阪女学院・大谷・四天王寺・城星学園・城南学園・帝塚山学院・上宮学園・追手門学院・追手門学院大手前・大阪学芸中等教育・大阪学芸高等学校附属・大阪国際大和田・大阪青凌・大阪桐蔭・開明・関西大倉・関西創価・関西大学・関西大学第一・関西大学北陽・近畿大学附属・金蘭千里・賢明学院・金光大阪・金光八尾・四條畷学園・常翔学園・常翔啓光学園・清教学園・清風南海・高槻・帝塚山学院泉ヶ丘・東海大学付属大阪仰星・同志社香里・浪速・羽衣学園・初芝富田林・初芝立命館・桃山学院・履正社学園豊中・早稲田摂陵
【兵庫県】12校/36校 33.3%
六甲学院・賢明女子学院・甲南女子・親和・園田学園・武庫川女子大学附属・百合学院・近畿大学附属豊岡・神戸学院大学附属・三田学園・東洋大学附属姫路・雲雀丘学園
【京都府】15校/22校 68.2%
東山・洛星・京都光華・京都聖母学院・同志社女子・ノートルダム女学院・平安女学院・大谷・京都学園・京都産業大学附属・京都橘・京都文教・花園・立命館・立命館宇治
【奈良県】7校/11校 63.6%
智辯学園・智辯学園奈良カレッジ・帝塚山・奈良育英・奈良学園・奈良学園登美ヶ丘・西大和学園
【和歌山県】4校/6校 66.7%
【滋賀県】2校/5校 40.0%
2020年度入試では、京都の洛南高等学校附属・龍谷大学付属平安でもインターネット出願が実施される予定です。
志望校に関しては必ずチェックしておくことをお勧めします。
細かいことですが、その細かいことをクリアにすることで、ご家庭のストレスが軽減されます。
イデアスポット京都校
代表 竹山隼矢
2019年度関西中学入試分析②
2019年度関西中学入試に関するデータも出揃い、全体分析も完了しました。
今回は総括部分として、開始日初日(AM)の受験者数比較・受験率比較を県ごとに数値をまとめました。
※2018年度→2019年度 赤:増加 青:減少
《2府4県合計》
受験者数:16744名→17180名
受験率:9.5%→9.6%
【大阪】
受験者数:7422名→7441名
受験率:10.2%→10.0%
【兵庫】
受験者数:4912名→5236名
受験率:10.2%→10.7%
【京都】
受験者数:2378名→2489名
受験率:11.0%→11.5%
【奈良】
受験者数:854名→900名
受験率:7.2%→7.5%
【和歌山】
受験者数:780名→673名
受験率:10.0%→8.6%
【滋賀】
受験者数:398名→441名
受験率:3.0%→3.2%
受験者数の減少に歯止めがかかり、全体的に増加に転じました。
県によって中学受験が盛んなところと、高校受験が盛んなところがあることが、上記の数値から読み取れます。
保護者の皆様が数字に強くなり、情報を正しく把握できるようになることが、お子様の最大のサポートとなります。
『中学入試保護者勉強会(2019年度)』は今週から案内配布をさせて頂きます。
イデアスポット京都校
代表 竹山隼矢
2019年度関西中学入試分析①
分析①として、まずは京都の有名私立大学附属中学校の志願者数を比較していきます。
↓2018年度の同内容分析記事はこちら↓
※数字を公平に見るために、志願者数で比較します。(2017年度→2018年度→2019年度)
《1日目比較》
【同志社大学附属】
同志社:男子 252名→275名→251名 女子 219名→219名→179名
同志社香里:男子 225名→260名→275名 女子 182名→208名→247名
同志社国際:260名→269名→320名
【立命館大学附属】
立命館:225名→193名→241名
立命館宇治:171名→161名→192名
立命館守山:165名→130名→180名
受験日程を複数設定しているところもありますので、そちらにも目を向けてみましょう。
《2日目比較》
【同志社大学附属】
同志社香里:男子 411名→488名→516名 女子 329名→403名→451名
【立命館大学附属】
立命館:561名→506名→511名
立命館宇治:248名→219名→257名
立命館守山:106名→99名→185名
昨年と単純比較すると、傾向を読み違えてしまいますので、増加している場合であっても「2017年度の数値を上回っているか」を判断軸として色分けしました。
直系の同志社中学校・立命館中学校のみに青字がつきました。(その他附属校の志願者数大幅増加は一目瞭然。)
数値資料から『直系附属校が狙い目なのか!?』と思うかもしれませんが、決してそうではありません。
特に同志社中学校は、男女ともに来年すぐに例年通りの数値に戻ると予想できます。
※詳細はエリオの入試分析会にてご説明させて頂きます。
イデアスポット京都校
代表 竹山隼矢
2019年度中学入試問題を読み解く(開成中・高槻中 算数)
2019年度の中学入試も関西・首都圏全て終了し、分析が進んでおります。
分析中に感じた特徴的な問題変化を、関西・首都圏を連動させて少しだけブログでもご紹介させて頂きます。
※問題・解答の詳細はこちらのサイトからご確認下さい。→
文章量に圧倒された受験生が多かったかもしれませんが、読み解くとルールは決して難しくありません。
大学入試改革の趣旨に則った、時代にフィットした問題と言えるでしょう。
関西の中学入試問題でも、高槻中学校の問題の文章量が増加しており、考え方を書かせるスタイルに変化していました。
今回私がお伝えしたいことは、「長文問題が増えてきたから、しっかり読む練習が必要不可欠です。」ということではありません。
来年受験のご家庭に対しては、むしろ逆かもしれません。
なぜなら、これらの特徴的な問題は合否を分けていないからです。
反復練習で身につけることが可能なオーソドックスな問題で得点を重ねれば、合格点に届いています。
そこは冷静に2020年度の合格を掴む戦略として、『今までのスタイルを崩さない』ということが重要ではないでしょうか。
しかし、現在小学校2年生・3年生のお子様が中学入試に挑む際は、上記の問題が合否を分ける問題に変わっている可能性が多分にあります。
受験をするタイミングによって、問題が変化し、対策が変化する激動の時代。
そして、難関校ほど時代の変化に柔軟に対応している現実。
さて、今目の前にいるお子様にはどの様な教育が必要なのでしょうか?
十人十色なので決して一律ではありません。
様々相談しながら進めていきましょう。
イデアスポット京都校
代表 竹山隼矢