2020年度 関西中学入試 総括①
今回の記事では、主に英語入試に関してまとめていきます。
入試科目に英語を課す学校は41校、英検等の資格を判定に加味・優遇する学校は48校となり、2019年度入試と比較すると約20%の増加となりました。
注目すべきは全体数の増加ではなく、内容面にシフトしてきたように感じます。
中学入試特有の教科である『受験算数』を避けて受験できる学校が多くなってきているのです。
そちらを検証するために、入試科目に英語を課す41校を都道府県別に見ていきましょう。
※青字:算数なし受験が可能な学校
【大阪】
大阪薫英女学院・大阪信愛学院・金蘭会・城星学園・梅花
プール学院・アサンプション国際・追手門学院・追手門学院大手前
大阪体育大学附属・大阪桐蔭・金蘭千里・賢明学院
香里ヌヴェール学院・金光八尾・常翔啓光学園・高槻・羽衣学園
箕面自由学園
【兵庫】
滝川・愛徳学園・小林聖心女子学院・神戸国際・松蔭・親和
武庫川女子大学附属・百合学院 ・神戸龍谷・雲雀丘学園
【京都】
京都聖母学院・ノートルダム女学院・平安女学院・大谷・京都学園・京都文教・同志社国際・花園
【奈良】
奈良育英・西大和学園
【滋賀】
光泉・立命館守山
2020年度の関西中学受験率(小6児童数に対する中学受験生の割合)は2014年度の8.7%から約1%も増加しており、9.8%まで伸びています。
「受験算数があるから・・・」という理由で中学受験を諦めなくてもよくなったことは、一つの要因でしょう。
中学受験の敷居が、良い意味でも悪い意味でも下がったと言えるかもしれません。
しかし、難関校と呼ばれる学校が試験科目から『受験算数』を外すことは決してありません。
上記の学校群の中であれば、高槻や西大和学園。
英語試験自体の内容も抜きん出てレベルが高く、加えて英語選択入試であってもハイレベルな受験算数を出題します。
志望校・併願校とする学校が、「どの教科」を「どのレベル」でできることを、12歳のタイミングで求めるのか。
3教科や4教科の総合点で合否は決定しますが、学校側が求めている学力レベルは、合格最低点を教科数で割ることで把握することができます。
対策方法・教科の優先順位はお子様によって、志望校によって、全て変わります。
しっかりと把握しておきましょう。
イデアスポット(idea spot)
代表 竹山隼矢