世界の教育⑥(フランス)

フランスでは2019年秋から、義務教育の年齢が6歳から3歳に引き下げられました。

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【教育制度】
教育制度の変更に関して、最もホットな国と言っても過言ではないでしょう。
上記の背景としては、以下の2点。

①格差の是正
②移民・貧困層に対するフランス語教育の強化

すでに97%が、日本の保育園・幼稚園にあたる保育学校に通っていますが、残りの3%の子どもの数も約2万5千人いますので、ここをフランス政府は問題視したようです。
今回の改革によって、フランスの義務教育開始年齢は欧州で最も若くなりました。

新体制のフランスにおける義務教育は、3歳〜16歳となります。

 

大学事情
フランスには偏差値や入試難易度などは建前上ありませんが、日本よりも学歴に関してシビアかもしれません。
どこの大学出身かはほとんど問われませんが、「グランゼコールを出たか」「どこのグランぜコールをでたか」は重視されます。
※フランスでは原則としてどこの大学でも自由に入れるため。

 

《グランゼコールとは》
広い意味では大学と同じ高等教育機関ではあるものの、難易度はかなり高い。
日本のセンター試験のような統一試験(バカロレア)取得者のうち、大学進学が80%・進学せずが15%・グランゼコール進学が5%という数値からも入学する難しさを感じて頂けるのではないでしょうか。
グランゼコールは鉱業・土木・電気・行政など職種別に存在し、その中でも別格は『ENA』です。国の高級官僚を輩出するための学校。
ENAに入学するためには、他のグランゼコールを卒業している必要があります。

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【習い事事情】
日本と同じように放課後に習い事をする習慣がありますが、高校入学まで入試がないため、学習塾のような文化はありません。


《男子》
柔道が人気の一つです。実際に、オリンピックで金メダルを獲得する選手も輩出しています。
① 柔道
② サッカー
③ 水泳

 

《女子》
バレエやダンス、ピアノなど日本と大きく変わらないようです。
① ダンス
② ジム(体操)
③ ピアノ

 

フランスのグランゼコールのことを知っていると、日本で報道されているニュースも別な観点で楽しむことができますね。
多様な知識(教養)があるからこそ人生は豊かになります。
日本の教育の良さを確認するためにも、他国の教育を学ぶことには意義があります。

 

イデアスポット(idea spot)

代表 竹山隼矢

idea-spot.co.jp