2021年度 関西中学入試④(洛星中・高槻中 算数)

関西最難関中学校の合格発表は残すところ洛星中学校(後期日程)のみとなりました。

今回の記事では、算数の勝負所となった問題(洛星中・高槻中)をご紹介致します。

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【洛星中学校】

前期日程 大問4 動く歩道

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(1)から(3)まであり、きっちりと(2)に山場が作られており、入試問題のお手本のような上手な問題でした。

数学のように記号を多用して解くことがクセになっている受験生は苦労したかもしれません。※計算が複雑化するので

 

算数として解けると(2)が5倍であることは頭の中だけで理解できると思いますが、その訓練がされている受験生は多くはなかったのではないでしょうか。

太郎君がQ地点に到着したとき、次郎君がどこにいるのかを(1)の比を使って把握してみて下さい。

 

【高槻中学校】

A日程 大問3 面積迷路

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(1)に山場が作られており、そこを見抜けないと(2)(3)はノーチャンスとなってしまいます。

トータルで20点の違いを生んでしまうことを考えると、入試問題としては不適切かもしれませんが、合否を分けた問題と考えて間違いないでしょう。

 

小さな正方形が大量にあるので、内側内側に目が向いていってしまいます。

外側の一番大きな正方形に注目しないと(1)を解くことができませんので、制限時間内で解いている受験生は焦ってしまったと思います。

17-13.2=3.8(㎝)

「言われてみれば…」という問題ですが、受験本番という特別な緊張状態で冷静に図形を俯瞰的に見ることは難しいことです。

洛星中のように山場は(2)に設定しなければ、受験生の努力値を正しく計ることはできないのではないかと私は思います。

※(1)を解ければ、(2)(3)はそのままの流れで解答可能。

 

洛星中・高槻中合格者の皆様、おめでとうございます。

入学者の皆様が6年間で大きく成長することを願っております。

 

イデアスポット(idea spot)

代表 竹山隼矢

idea-spot.co.jp