コロナ休校で広がる学力格差(自律的な学習とは)
緊急事態宣言が日本全国で解除となり、6/1(月)から段階的に学校も再開されます。
約3か月間もの長期間授業がなく、学校からは課題のみ提示され、学習ペース・モチベーションは維持できたでしょうか?
「あまり上手くいかなかった。」という声が大多数(95%以上)かと思います。
ICTの発達により、学びに時間や場所の制約がなくなりつつあります。「自律的な学習者」は、いつでもどこでも何からでも学ぶことができ、「受動的な学習者」は、与えられたものからしか学ぶことができない。
上記はイデアスポットのリベラルアーツ館『基礎学力コース』の紹介ページの一部文言です。
https://idea-spot.co.jp/basic-course.html
4月に私立中学校入学予定(まだ一度も学校に通っていないので入学予定とします)だった男子達3名の取り組みを、この記事ではご紹介します。※この中の1名がリベラルアーツ館『基礎学力コース』の生徒です。
工夫を凝らすことで、休校下であったとしてもどれほどの学びが可能かをご確認頂けるかと思います。
時間・場所・ツールに縛られない《自律的な学習姿勢》を身に付けることは、情報に溢れる今の時代だからこそ必要不可欠であると言うことができるでしょう。
【4月・5月の動き】
〇中学校がコロナ休校。入学式もないまま、3人でオンライン自習室を始める。
〇始めはSkypeをつなげて、顔をみながら、各自自習。
〇ホワイトボードを使いたいからと、Zoomを利用。
〇問題を出し合っているならと、「google classroom」の利用を開始。互いに自作の問題を出し合い、添削しあいながら、「中3数学」を修了。
※理解を伴わない無闇な先取り学習ではないので、終了ではなく修了と記述します。
↓
〇サイトを立ち上げ、ネットショップを開業。オリジナルで作問した問題集を販売。
ZB(全力 勉強)
https://zbgroup2020.wixsite.com/website
↓
〇5月いっぱいでサイト・ショップを閉業予定。
時系列で大まかに書くと、以上のようになります。
まず、教科の観点から中3内容までの数学はすでに高いレベルで定着しています。
(作成されたテキストの内容を見れば一目瞭然。難関高校の入試も突破できる力が備わっています。)
定着に至るまで、Skype・Zoom・Google Classroomと必要に応じて適宜ツールを変化させていることが分かります。
さらに、細かくは書きませんが、教科以外の学びが多く含まれていることが想像可能かと思います。
サイトの立ち上げ一つ取っても、調べることは多くあり、販売するにはクレジットカードの手続きなど様々なハードルが存在します。
子ども達だけで解決できない領域では、ご家族を中心とした懐の深い大人達の存在があったに違いありません。
そして、最後。「5月いっぱいで閉業」
この部分についても、深く書くことは控えます。
12歳の子ども達は、大人の世界の「責任」を知ることになりました。
この期間内で一番大きな学びだったかもしれませんね。
コロナ休校期間の取り組みとしてキッチリと終わらせました。
ビジネスの世界を垣間見ることで、子ども達は全く知らない世界を学ぶことで高揚感を得るかもしれません。
しかし、その高揚感を肯定して褒めるばかりが大人の役目ではありません。
その逆も大人の役目です。
一生懸命ビジネスをやっている時間分だけ、学生として必要な教科知識のインプット時間は削られます。
「学校の勉強はできても意味がない。」という論調で語られたり、書かれているものを時々目にしますが、それは真剣に勉学に向き合っていなかった人の戯言。
5教科から頭の使い方の基礎をしっかり学んで下さい。
"学生" にとってどちらが "今" すべきことか。
君達がもっと大人になったとき、もっと色んなアイデアを出すことができるようになっているはずです。
そして、今回学んだ「責任」を果たすことができるようになっているはずです。
それぞれが進学する中学校で様々な領域の学習を進めて下さい。
どんどん視野が広がり、見えるものが変わってきます。
今ある選択肢から選ぶのではなく、時間をかけて自らの力で増やした多くの選択肢から選んだほうがきっと豊かですよ。
今回紹介した3名の男子達だけでなく、今回コロナ休校を経験した全ての子ども達の成長を楽しみにしています。
この経験は君達世代だけのものです!
ぜひ、自律的に学ぶことにチャレンジして下さい!
イデアスポット(idea spot)
代表 竹山隼矢