2020年度 首都圏中学入試②(公立中高一貫受検)

2/3は都内公立中高一貫校の適性検査日です。
全体としての倍率は昨年度の6.02倍から少し下げ、5.74倍となっています。


特に理系教育に特色のある「小石川中等教育」「武蔵高等学校附属」の倍率が目立って下がっていますが、こちらの2校は都内の公立中高一貫校の中でも難度が頭一つ飛び抜けている学校です。
私立中高一貫校の最難関校と同様、倍率が変化したとしても合格ラインの変化は誤差程度であり、限定的と考えられます。

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【首都圏にお住いの方々が頭に入れておかなければならない情報】
東京都立の公立中高一貫校10校のうち、併設型の高等学校・附属中学校として設置されていた5校(武蔵・富士・両国・大泉・白鷗)が、2022年までに高校募集を停止し、中学募集の規模を拡大します。

 

つまり、“高校から入学できる公立中高一貫校がなくなる”というわけです。
6年間一貫カリキュラムに途中から入ることに、かつてから賛否両論ありました。
大学入試結果や高校からの入学者のカリキュラムギャップなど、様々な観点から判断されたものだと思います。

 

「2021年度入学生から」の改編予定に、富士と武蔵
「2022年度入学生から」の改編予定に、両国、大泉
※白鷗高校・附属中学校については、施設設備の状況を踏まえて実施時期を決定(実施時期:平成33(2021)年度以降を予定)

 

2021年には、都立富士と都立武蔵が、2022年には都立両国と都立大泉の各附属中学校が、高校募集を停止して、中学募集定員を拡大します。都立白鷗の附属中学校も、どちらかの年度に実施されると予想されます。

来年度以降に都立中高一貫校の受検を希望している小学生・保護者の皆様には朗報ですね。
現在はほとんどいなくなった「あわよくば…」と対策をほとんどせずに受検をしていた層が戻ってくるかもしれません。
その人数によっては、募集人員数に比例して応募人員が増えるという現象が起き、倍率は維持される可能性があります。(合格ラインは下がると思います)

 

上記の影響は2021年度以降です。
まずは2020年度受検生の皆様、健闘を祈っております。

 

イデアスポット(idea spot)

代表 竹山隼矢

idea-spot.co.jp