世界の教育④(オランダ)

オランダでは、憲法23条の中で以下の「教育の三つの自由」が保障されています。

 

設立の自由

200名の子ども達を集めることができれば、自分達で学校を作ってもよい。

理念の自由

宗教色を出しても、他のことで特徴を出してもよい。

教育方法の自由

教育内容・教材の裁量権が自由である。

 

そのため、学校の裁量権が大きく、「イエナプラン教育」「モンテッソーリ教育」「シュタイナー教育」「ダルトン教育」「フレイネ教育」「シチズンシップ教育」のような特別な取組みが発展しているというわけです。

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【教育制度】

オランダの義務教育は、5歳から18歳までです。

4歳は、義務教育には含まれませんが、ほとんどの子供が4歳の誕生日が来たら、基礎学校に通います。

12歳までの7~8年間が初等教育で、中等教育から進路別に分かれ、大学進学教育(VWO 6年間)か上級一般中等教育(HAVO 5年間)または中等職業教育(VMBO 4年間)に進学します。

※それぞれ移行クラス(ブリッジクラス)の1年間を含みます。

 

オランダには全部で15校の大学が存在しますが、大学進学率は10%程度となっており、かなり狭き門であることが分かります。

世界大学ランキングトップ100に7校が入ることから、オランダの大学のレベルの高さがうかがえます。

 

【習い事事情】

音楽系(ピアノやフルート)・スポーツ系(サッカー・テニス・野球・ラグビー)・勉強系(英語・オランダ語・学習塾)など、ここまでは日本の習い事と同様のバリエーションです。

上記の習い事に加え、絵・陶芸・料理・フラワーアレンジメント・シュガークラフトなどの創作系の習い事が人気となっています。

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子ども達の創造性を育てるため、「遊び」が授業の一環として取り込まれている学校もオランダにはあります。その授業を効果的にするためには、「勉強」による知識やスキルの獲得が必要不可欠。

日本に存在する探求学習・アクティブラーニングは、バランスやタイミングという観点をオランダから学ぶ必要があるのかもしれません。

知識やスキルなくして、アイデアが生まれるはずはないのです。

 

イデアスポット(idea spot)

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竹山 隼矢