『プログラミング』が小学校で必修化される理由とは?【顧問:川原田康文】

私たちの暮らしは、今まさに劇的な転換期に差しかかっています。

AI(人工知能)などの技術が発展することで、産業革命以来の大きな変化がまもなく訪れ、今の小学生たちが生きていく未来は、私たちがこれまで営んできた社会とはぜんぜん違うものになるでしょう。

そうした変化に対応できる人間を育てるために、教育も大きく変わろうとしています。

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「みんな等しく、同じ時間内に、同じことができる」ことを目指した現在の学校教育は、そもそも明治政府が定めた方針で、日本人の識字率向上に大きく貢献しました。

戦後、占領軍として来日したアメリカ人も驚いたと言います。しかし、これからの時代に必要なのは「自ら考え、創造する力」だと言えます。

プログラミングというと、難解なコンピューター言語を覚えたり、パソコンで高度なプログラムを組んだりする光景を思い浮かべていませんか?

 

実は、2020年度から導入される授業内容はそういうものではありません。

「どういう指令を出したら、コンピューターが正確に動くのか」「エラーの原因は何なのか」ということを、一つ一つ検証して、考え・間違いに気付ける力。「こうしたら、ああなるはず」と予測できる力。それらを養うのが、プログラミング授業の目的です。

今回小学校で必修化として実施されるプログラミング教育は、「考え方」を学ぶ授業になります。

プログラムを組んだ後に、その内容を一つ一つ文章化する作業は作文能力につながりますし、さまざまな角度から物事を検証するトレーニングは、理科の実験に通じるものがあります。

教科化ではなく必修化ですから、「国語」「算数」「プログラミング」と、独立して並び立つわけではありません。“国語的なこと”、“算数的なこと”をプログラミングを通して総合的に学ぶイメージでしょうか。

教科学習と重複する部分は、既存の教科の時間を使ってプログラミングを学ぶことになる予定です。現段階では、算数の「図形」の単元や理科の「電気」の単元に含める方向で検討が進んでいるようです。2020年度のスタート時点では年に数時間程度と、授業時間も少なく設定されるでしょうが、成果によっては徐々にプログラミングに割く時間も増えていくでしょう。

ソフトバンクニュースインタビューより引用

時代に最適化した教育を提供する一つの手段としてプログラミングがあるわけです。

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公教育領域とは異なり、私教育領域では講座の内容に関する自由度も格段に上がります。

中高の部活動で実施されているレベルの講座、一般企業と連携したスペシャルな講座、受験・受検に直結する内容の講座構築が可能であると考えております。

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顧問 川原田康文