"今"の小学校英語を正しく知る

"今"は2018年。

2020年度からスタートする英語教育の移行措置期間にあたります。

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移行措置期間(2018年〜2019年)の2年間は文科省作成新テキスト『We Can!』が使用されます。

※小3・小4は『Let's Try!』を使用

教材イメージはこちらでご確認下さい。

新学習指導要領に対応した小学校外国語教育新教材について:文部科学省

 

一見易しそうに見えますが、デジタル教科書に入っている大量の英語を聞いて答えるというスタイルであり、「聞くこと」がメインの教材です。

毎回テーマがないわけではありませんが、学習内容がつかみづらいですね。

 

【表現例】

Let's Try!1(小学3年生)

・Do you like blue?

・What sport do you like?

・What's this?

 

Let's Try!2(小学4年生)

・How's the weather?

・What do you want?

・This is my favorite place.

 

We Can!1(小学5年生)

・When is your birthday?

・I want to visit Colosseo.

・What would you like?

 

We Can!2(小学6年生)

・Why do you like it?

・I saw the blue sea.It was beautiful.

・I am good at playing tennis.

 

全員がつまずく三単現を避け、英語嫌いを作らないカリキュラム配慮などがされている一方、不定詞・動名詞や不規則動詞を扱うなどのねじれも一見起きているようにも見えてしまいます。

上記の内容構成に関して、特に無理があるわけではないのですが、理屈抜き(文法の深い説明なし)のインプットでこれだけの学習内容をマスターするのは至難の業でしょう。

 

「シャワーのように英語を浴びさせれば、日本語のように自然と話せるようになるわ。」という考えが間違っていることは、聡明な保護者の皆様はお分かりかと思います。

我々は日本人であり、母語は日本語。英語は第二言語

習得するには緻密な下準備が必要です。

 

お子様によって英語を始めるベストなタイミングは異なりますので、「この時期に始めましょう!」ということはリップサービスでも申し上げることはありませんし、積極的に記すこともありません。

 

一つだけ言えることがあるとすれば、

小学校で実施される『Let's Try!』や『We Can!』を使用した英語授業を効果的に子ども達が吸収できるようにするためには、小学校低学年時の下準備が大切であるということ。

大切な文書を書くときには下書きをしますよね?

絵を描くときには下描きをしますよね?

「一気に書いた(描いた)ほうが味がある」という意見もあるかと思いますが、それは芸術分野であり、大きな失敗が許されるケースです。

どこかしらで受験というハードルが設けられている限り、勉学面では確実性を大切にするべきであると私は考えています。

 

だからこそ、小学校低学年時にあらゆる単語や文法を体に宿し、周りよりも半歩先を歩むことをお勧めします。

小学3年生〜小学6年生の小学校英語"礎"とするのか、リピートするだけの"口の運動"にするのか、子ども達の"今"が何に変わるのかは大人にかかっていると言っても過言ではありません。

 

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さぁ、下準備を始めましょう。

 

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代表 竹山隼矢