関西私立中学入試『プレテスト』※受験者数速報

以前の記事では、2018年プレテスト受験者数が多かったトップ10校を紹介しました。

takeyama.hatenablog.com

2019年プレテスト受験者数は一体どうだったのでしょうか。

2020年度中学入試を占う数値となりますので、ぜひ参考にして下さい。

プレテスト受験者数の変化の大きかった京都の学校を中心に取り上げます。

(一部、京都から通学可能な他府県の中学校を含みます。)

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《増加》 2018年→2019年

近畿大学附属 841名→870

大谷(京都) 268名→288

京都女子   528名→535

花園     119名→155

立命館守山  261名→366

東山     531名→566

 

《減少》 2018年→2019年

龍谷大学付属平安 846名→751

 

 

プレテスト受験者数以外の観点として、『説明会』『オープンキャンパス』『見学会』などの参加者数があります。こちらも簡単にまとめておきます。

※以下、難関校・大学附属校のみを対象として掲載致します。

 

《増加》

関西大学中学校・高槻中学校・甲陽学院中学校灘中学校洛星中学校立命館中学校立命館宇治中学校立命館守山中学校帝塚山中学校

 

《減少》

同志社香里中学校神戸女学院中学校・関西学院中学校・同志社中学校・洛南中学校

 

難関校に限って言えば、受験者数が増えようが減ろうが、合格ラインは大きく変動することはありません。

上記の数値が減少していたとしても気を抜かず、増加していたとしても力まず、持てる力を発揮するのみです。

 

中学受験には、「まぐれ合格」も「まぐれ不合格」もありません。

表現できる学力が高い者が合格を掴むというシンプルな競争です。

表現できない学力はないのと同じ。

残された1ヶ月という時間を他の受験生よりも有意義に過ごし、表現できる学力にに磨きをかけましょう。

 

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代表 竹山隼矢

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世界の教育④(オランダ)

オランダでは、憲法23条の中で以下の「教育の三つの自由」が保障されています。

 

設立の自由

200名の子ども達を集めることができれば、自分達で学校を作ってもよい。

理念の自由

宗教色を出しても、他のことで特徴を出してもよい。

教育方法の自由

教育内容・教材の裁量権が自由である。

 

そのため、学校の裁量権が大きく、「イエナプラン教育」「モンテッソーリ教育」「シュタイナー教育」「ダルトン教育」「フレイネ教育」「シチズンシップ教育」のような特別な取組みが発展しているというわけです。

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【教育制度】

オランダの義務教育は、5歳から18歳までです。

4歳は、義務教育には含まれませんが、ほとんどの子供が4歳の誕生日が来たら、基礎学校に通います。

12歳までの7~8年間が初等教育で、中等教育から進路別に分かれ、大学進学教育(VWO 6年間)か上級一般中等教育(HAVO 5年間)または中等職業教育(VMBO 4年間)に進学します。

※それぞれ移行クラス(ブリッジクラス)の1年間を含みます。

 

オランダには全部で15校の大学が存在しますが、大学進学率は10%程度となっており、かなり狭き門であることが分かります。

世界大学ランキングトップ100に7校が入ることから、オランダの大学のレベルの高さがうかがえます。

 

【習い事事情】

音楽系(ピアノやフルート)・スポーツ系(サッカー・テニス・野球・ラグビー)・勉強系(英語・オランダ語・学習塾)など、ここまでは日本の習い事と同様のバリエーションです。

上記の習い事に加え、絵・陶芸・料理・フラワーアレンジメント・シュガークラフトなどの創作系の習い事が人気となっています。

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子ども達の創造性を育てるため、「遊び」が授業の一環として取り込まれている学校もオランダにはあります。その授業を効果的にするためには、「勉強」による知識やスキルの獲得が必要不可欠。

日本に存在する探求学習・アクティブラーニングは、バランスやタイミングという観点をオランダから学ぶ必要があるのかもしれません。

知識やスキルなくして、アイデアが生まれるはずはないのです。

 

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竹山 隼矢

世界の教育③(アメリカ)

アメリカの授業は少人数制の積極的な参加が求められるスタイルで、成績評価においても授業中の発言がテストの結果と同様に重視されます。

また、アメリカでは公立校・私立校に加えてホームスクーリングも合法なため、家庭の事情や方針によってホームスクーリングで学ぶ子どもも多く存在します。

さらに、年齢よりもその子どもに合った学力が重視されるため、小学校であっても留年があり、先生が子どもの学習レベルが一定に達していないと判断した場合はその学年を再度繰り返さなければなりません。留年だけでなく飛び級制度もあるため、学年終了時の通知表には「適正な学年」が明記されていることも特徴の一つです。 

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【教育制度】

高等教育を受ける前にまずプライマリースクールとセカンダリースクールで合計12年間学びます。州によって、6-3-3制・6-6制・8-4制などの違いが見られます。

(※日本の高校までが義務教育のイメージです)

一般的に「エレメンタリースクール」と呼ばれるプライマリースクールには6歳前後で入学し、5〜6年間勉強した後、セカンダリースクールへ進学します。セカンダリースクールは、日本の中学校にあたる「ミドルスクール」あるいは「ジュニアハイスクール」と、高校にあたる「ハイスクール」の2つのプログラムから成り立っています。学生はハイスクールを卒業すると、卒業証書、または認定証書を授与され、「ハイヤーエデュケーション(高等教育)」として知られるカレッジや大学に進学します。

 

アメリカには約4,000の大学が存在し、私立・州立(公立)・リベラルアーツカレッジコミュニティカレッジ(公立の2年制大学)に分類されます。

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《私立大学》

ハーバード大学などのアイビーリーグの大学からニューヨーク大学などの学業、スポーツ、課外活動のすべてにおいて優秀な学生が集まる大学です。

アイビーリーグ(Ivy League)とは?

アメリカ北東部にある私立8大学で構成されています。私立8大学はハーバード大学コロンビア大学コーネル大学イエール大学ブラウン大学ダートマス大学プリンストン大学ペンシルバニア大学です。

 

《州立大学》

その州の州民に対して広く高等教育の機会を与えることが第一義的な目的で主に税金で運営され、その州に納税する州民の入学が優先されます。そのため、州民の学費は留学生の1/3で、州民と州外、留学生との学費が異なります。UCLAやUCバークレーなどの難関州立総合大学からワシントン大学ウィスコンシン大学マジソン校などの名門州立総合大学、中堅州立総合大学、カリフォルニア州立大学ニューヨーク州立大学などの地域型州立大学です。

 

リベラルアーツカレッジ

アメリカにおいて人文科学・自然科学・社会科学の分野にわたる学術の基礎的な教育研究を行う4年制大学です。学士号プログラムが主です。また、学生数約1,500人の小規模大学で、学生の人数を制限することで、質の高い学士課程教育を行っています。

 

コミュニティカレッジ

州立の2年制大学で地域(コミュニティ)の住民のための教育に力を入れ、地域の住民ならだれでも入学でき、税金で運営されているので留学生より学費は安いです。また、地域の住民が通学する大学であるため、学生寮がある大学は少ないです。

 

 

【習い事事情】

全体として、スポーツの習い事が人気です。日本の部活動とちがい、アメリカの体育会部活動は実績がある子が入るものです。そのため、幼少期からスポーツに取り組む子ども達が多くなっていると考えられます。(大学進学にもスポーツは大切な要素となりますので)

 

《男子》

野球・サッカー・アメフト・バスケットボール・アイスホッケーなどのチームスポーツが特に人気です。一つのスポーツを一年を通して行うわけではなく、季節によって違うスポーツをする子ども達が多くなっています。

春・夏は野球、秋はアメフト、冬はバスケットボールという具合です。

 

《女子》

バレエ・ダンス・体操・フィギュアスケートなどが人気です。

チームスポーツとしては、サッカーの人気が高く、習い事としてサッカーをしている女の子がたくさんいます。また、護身用に格闘技(空手やテコンドー)を習っている子も多いです。

 

 

アメリカの教育に関しては、情報量が多いため少し長めの記事になってしまいました。

日本の教育とは様々な点で違いがあることをご理解頂けたと思います。

アジア諸国やオーストラリアと違い、日本と大きな時差があるので、自立した学生生活を送るという覚悟を持って留学する必要があります。

 

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竹山 隼矢

世界の教育②(オーストラリア)

オーストラリアは原住民であるアボリジニの文化とイギリス文化、さらに昔から多くの移民を受け入れているため、約1/4の人が他国の国籍を持っています。

多国籍の環境で学べることが、オーストラリア教育の特徴でもあり、それぞれの個性や意見を尊重した教育が行われています。

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《教育制度》

日本の小学校から高校にあたる教育はオーストラリアでも日本と同じように12年間あります。

 

基本的には、1~6年生までがプライマリー・スクール、7~12年生までが日本の中高を一緒にしたセカンダリー・スクールという構成になっています。(学年の分け方は州によって異なることがあり、6年・6年制のところと7年・5年制のところがあります。)

通常10年生までが義務教育になり、大学進学希望者は11・12年生まで進みます。

 

オーストラリアには37の公立大学と2つの私立大学、あわせて39の総合大学があります。

オーストラリアの大学は世界的に見て教育水準が高いです。世界のトップ100大学に6大学(オーストラリア国立大学メルボルン大学クイーンズランド大学・シドニー大学ニューサウスウェールズ大学・モナッシュ大学)がランクインしています。

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《習い事事情》

スイミング・体操(ジムナスティック)・ピアノ・ダンス・バレエ・テニス・サッカー・テコンドー・空手・バイオリンなどが主流であり、日本語で学ぶか英語で学ぶかという選択肢が準備されています。

近年、OC(Opportunity Class)やセレクティブ・スクールを受験するための学習塾へ通う子どもがアジア人を中心に増えてきていますが、多国籍であるという背景からか、一つの場所に人を集めて指導するという形は主流ではありません。家庭教師というスタイルが多いです。

 

日本と同様に銃規制がされていて治安が良く、時差が小さい。

日本人の我々としては理想的な留学先かもしれませんね。

 

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代表 竹山隼矢

世界の教育①(台湾)

《教育制度》

日本の小学校にあたる6年制の「国民学校」と、日本の中学校にあたる3年制の「国民中学」までが義務教育です。教科は7つの学習領域があり、英語を含む「言語・文学」、「健康・体育」、「社会」、「芸術・人文」、「自然・生活科学技術」、「数学」、「総合活動」に分類されています。

台湾の小学校の授業では、PCを用いたデジタル教育や英語教育に力が入れられています。台湾における英語教育は、日本に先立ち2001年から小学校で必修化されました。

↓↓詳細はこちら↓↓

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国民中学を卒業した90%以上の生徒が、日本の高校にあたる3年制の「高級中学」または日本の専門学科高等学校にあたる「高級職業学校」へと入学試験を経て進学します。

台湾にはトップ4の国立大学を指す「台清交成」という大学グループ(「台湾大学」「清華大学」「交通大学」「成功大学」)があり、そのトップに君臨するのが台湾大学です。

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 《習い事事情》

放課後は習い事や学習塾に通うことが多いです。

習い事では英語、水泳、ピアノ、テニス、ダンスなどの人気が高く、日本と近いと考えて問題ありません。学習塾も街の至るところにあり、現在は個別指導塾が人気となっています。(日本のブームから一年間遅れている感覚です。)

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日本の教育と近いところが多く、イメージしやすかったのではないでしょうか。

 

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代表 竹山隼矢

習い事部門人気講座『マイクロキッズ』に関して

プログラミング学習は、“プログラミング的思考”を学ぶ手段の一つにすぎません。


イデアスポットの習い事部門で開講している、micro:bitプログラミング教室『マイクロキッズ』は、1年間限定カリキュラムでプログラミングの基礎部分だけを徹底的に身につけるための講座です。
※プログラミングという学習手段から得ることができる恩恵は限定的であり、小学校・中学校で必修化される基礎部分に関しては複数年学ぶ必要性がないため、1年間のスマートで骨太なカリキュラムを採用しております。

 

今回の記事では、1年間の流れである「基礎学習」→「定着度判定テスト」→「テーマ学習」をそれぞれ説明致します。

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基礎学習(3ヶ月)
プログラミング的思考を学ぶうえで必要不可欠な知識の取得が目的です。
まずは、全16ページのオリジナル教材に取り組みます。この教材を完遂したのち、講師がお子様のレベルに合わせてあらゆる問題を出し、トレーニングします。それらを通じ、講師が『パソコンの基本操作』『プログラミングルールの取得』『変数の活用』の3要素を定量的に分析し、定着度判定テストに進むめるかどうかの判断をします。

 

定着度判定テスト(1ヶ月)
テーマ学習に進むための前提となる知識・スキルがあるかどうかを判断するためのテストです。
テスト時間は75分間、講師への質問や友達との相談は禁止となっており、全問正解のみ合格です。不合格の場合は、再テストを受験します。一度の受験で合格する確率は、約30%となっており、生半可な知識では合格できないようになっております。
こちらの定着度判定テストが、子ども達のプログラミング基礎知識・スキルを保障します。

 

※基礎知識・スキルなく思考が深まることは決してありません。思考力を養うためには、準備として知識・スキルの定着が必要不可欠です。
(全ての教科学習にも共通して言えることです。基礎学習なく鍛えようとされた思考力や創造力は紛い物に過ぎず、何の役にも立ちません。)

 

テーマ学習(8ヶ月)
いよいよプログラミング的思考を養うための講座です。
「医療」「物流」など、毎月設定されたテーマを学習します。最先端のテクノロジーを題材にした講座になっておりますので、お子様の社会への関心も養われることでしょう。
また、与えられたテキストにはプログラミングをするコツやヒントは掲載しておりません。思考力を養うことを目的とした内容ですので、基礎学習で培った知識を活かし、自らの頭と経験をフル活用して課題解決に取り組んでもらいます。

 

現在、イデアスポット1Fにて、京都市教育委員会協賛の体験会を実施しております。
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2020年度 関西中学入試における『英語』②

前回の記事内容を、さらに深めて書いていきます。

前回の記事はこちらからご確認下さい

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特に「英検などの資格を判定に加味・優遇する学校」については興味深いと思いますので、そちらを"京都の私立中学校"に絞ってまとめていきます。

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ノートルダム女学院

A1:英検・漢検/4級10点、3級15点、準2級以上20点加点

他 :英検・漢検/4級  5点、3級10点、準2級以上15点加点

 

《大谷》

英検/4級10点、3級20点、準2級30点加点

漢検/5級10点、4級20点、3級30点加点

数検/6級10点、5級20点、4級30点加点

 

京都学園

英検/4級10点、3級20点、準2級以上30点加点

 

《京都橘》

英検/4級10点、3級20点、準2級以上30点加点

英検/4級  5点、3級10点、準2級以上15点加点

漢検/5級以上、合否判定でボーダー上の優遇

 

《京都文教》

英検/5級5点、4級10点、3級20点、準2級30点加点、2級100点保証

 

龍谷大学付属平安

英検/4級10点、3級20点、準2級以上30点加点

 

並べてみると、高校入試の盛んな学校名がズラリ。

(高校入試では資格試験による優遇が、内申点への加点という形で以前より存在します。)

同様の流れを中学入試に持ち込めばよいわけですから、ノウハウのある上記の学校が前面に立っているのかもしれません。

 

かなり大きな加点を行う学校もありますので、他府県も要チェックです。

志望校・併願校に関しては必ず調べておきましょう。

 

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