2020年度 関西中学入試における『英語』①
2020年度関西中学入試に関して、英語に関する情報をまとめました。
今年も英語を判定基準に加えた私立中学校が増加しています。
【英語入試・英語選択入試実施校】(41校 ※赤字は2020年度より導入)
《大阪府》
大阪薫英女学院・大阪信愛学院・金蘭会・城星学園・梅花・プール学院・アサンプション国際・追手門学院・追手門学院大手前・大阪体育大学浪商・大阪桐蔭・金蘭千里・賢明学院・香里ヌヴェール学院・金光八尾・常翔啓光学園・高槻・羽衣学園・箕面自由学園
《兵庫県》
滝川・愛徳学園・小林聖心女子学院・神戸国際・松蔭・親和・武庫川女子大学附属・百合学院・神戸龍谷・雲雀丘学園
《京都府》
京都聖母学院・ノートルダム女学院・平安女学院・大谷・京都学園・京都文教・同志社国際・花園
《奈良県》
《滋賀県》
光泉・立命館守山
【英検等各種検定資格優遇判定】(47校 ※赤字は2020年度より導入)
《大阪府》
清風・大阪信愛学院・大谷・城南学園・相愛・帝塚山学院・プール学院・アサンプション国際・追手門学院・追手門学院大手前・大阪国際大和田・大阪青凌・関西大倉・金光大阪・四條畷学園・常翔学園・常翔啓光学園・清教学園・清風南海・浪速・箕面自由学園・桃山学院・履正社学園豊中・早稲田摂陵
《兵庫県》
淳心学院・滝川・報徳学園・愛徳学園・神戸国際・松蔭・武庫川女子大学附属・百合学院・神戸龍谷・夙川・東洋大学附属姫路・雲雀丘学園
《京都府》
ノートルダム女学院・大谷・京都学園・京都橘・京都文教・龍谷大学附属平安
《奈良県》
《和歌山県》
和歌山信愛
子ども達の中学入学時点での英語力が、入学後のクラス決定に影響を及ぼすこともあります。
上記のような選抜方法を採用している難関中学校であれば尚更でしょう。
中学受験というフィールドで『英語』を武器とするかどうかは別として、子ども達が『英語』という武器を持っているにこしたことはないということです。
イデアスポット(idea spot)
代表 竹山隼矢
関西私立中学入試『プレテスト』
入試と同じ会場で、本番と同様の出題傾向で行われるプレテスト。
夏休み明けから12月までの期間で実施されることをまず頭の片隅に置いておきましょう。
関西中学入試においては、五木駸々堂模試の特別回と併せて、本番の雰囲気を事前に体験できる大変貴重な機会となります。
2019年度中学入試では、関西にある144校のうち96校(66.7%)が実施した入試直前プレテスト。
2018年プレテストで受験者数が多かったトップ10校は以下の通りです。
① 大阪桐蔭 1189名
② 清風南海 1078名
③ 龍谷大学付属平安 846名
④ 近畿大学附属 841名
⑤ 親和 729名
⑥ 関西大学北陽 712名
⑦ 帝塚山学院① 657名
⑧ 大谷(大阪) 638名
⑨ 帝塚山学院泉ヶ丘 616名
⑩ 東山 531名
上記の中学校に京都女子が次点として続きます。
受験を予定している学校のプレテストには足を運ぶようにしましょう。
メリットはあってもデメリットはありません。
イデアスポット京都校
代表 竹山隼矢
『マイクロスクール』とは④
【デジタルリテラシーを高めるために】
これからの時代の変化に適応し、より多くの学習機会を有効活用するためには、デジタル領域のリテラシー「DQ(デジタルインテリジェンス)」を早期に高めておくことが必要です。
「DQ」とは、OECDの全世界規模のプロジェクト「Education 2030」(2030年という近未来において子ども達に求められるコンピテンシーを検討するとともに,そうしたコンピテンシーの育成につながるカリキュラムや教授法,学習評価などについて検討している)においても取り上げられる、情報リテラシー /情報モラル /デジタルスキルにおける新しいグローバル基準です。
SOURCE: DQ INSTITUTE
幼少期からデジタルリテラシーを体系的に習得できる機会はなかなかありませんが、イデアスポットは国内の教育機関の先駆けとして、日本のマイクルスクールで初めてDQ教育を取り入れています。
※参考
DQとは? https://cyber-felix.com/
DQ Institute (ENGLISH) https://www.dqinstitute.org/
イデアスポット京都校
代表 竹山隼矢
中学受験生にオススメの本紹介②
※イデアスポット中学入試勉強会資料『2019年度国語出典一覧』をご覧になりながら記事を読んで頂けますと、より理解が深まります。
【論説文・説明文】
入試問題の出典を見てみると、身近な題材を扱ったものから各分野の入門書まで、毎年幅広いジャンルから出題されています。そのため特定の著者の作品を読んでおくことで入試に有利になるということはありません。しかし、いずれの文章であっても、それが論説系の文章である以上、「相同表現」「対比表現」「因果関係」を用いて主張を展開するという構造に違いはありません。したがって、読書を通して論説系の文章を読む力を身につけようとする場合、身近なテーマで、主張や論理の展開が分かりやすい作品にできるだけ多く触れ、論説文における論理構造を感覚的に習得することが大切です。
《オススメ》初級・標準レベル
池内了『科学の考え方・学び方』
斉藤孝『読書力』
池上彰『はじめてのサイエンス』
日頃から本を読みなれているお子さんであれば、抽象的な概念を扱った文章や文体の難しい作者の作品を読むことも効果的です。中学校によっては、大学入試で出題されるような作品からの出典も見られます(昨年度の入試でいえば、岡田暁生『音楽の聞き方』、外山滋比古『思考の整理学』、福岡伸一『生物と無生物の間』など)。こうした文章が出題されても、怯まずに正しく論理展開を追うために、ある程度読み慣れておくことが入試本番で大きなアドバンテージになります。
《オススメ》応用レベル
高階秀爾『日本人にとって美しさとは何か』
河合隼雄『こころの処方箋』
外山滋比古『知的創造のヒント』
柏木博『「しきり」の文化論』
【小説・物語文】
重松清や辻村深月といった例年出題の多い作家もいますが、これは特定の作家が出題されやすいというよりも、こうした作家の小説に主人公が小学生や中学生であるものが多いというのが原因であると考えられます。したがって、特定の作家の作品を重点的に読むというよりは、自分たちと近い年齢の登場人物が出てくる作品を中心に幅広い作品に触れることが大切といえます。また、本を読む習慣が身についていない子にとって、長編小説は心理的なハードルが高いので、短編小説を選ぶこともオススメです。
《オススメ》初級・標準レベル
森絵都『クラスメイツ 前期』
論説系の作品同様、普段から本を読み慣れている子であれば、時代背景・場面設定を考えて読みこまねばならない作品や、登場人物が自分とは離れた作品を読むことも重要です。またいわゆる文豪と呼ばれる作家の作品から出題する学校もある(昨年度入試でいえば、芥川龍之介、有島武郎、梶井基次郎など)ので、有名作品に触れることも有効です。自分とは環境や背景の違う登場人物に意識を向け、難解な作品に時間をかけて向き合うことで、文字情報から客観的に場面を想像する力が身につきます。
《オススメ》応用レベル
山川方夫『夏の葬列』
イデアスポット京都校
国語科主任 仙仁 透
2019年度関西中学入試分析④
分析④では、分析①をさらに深め、関関同立系附属校に関して記述していきます。
まずは前提となる基礎知識を確認しましょう。附属校の整理は以下をご参照下さい。
関西学院系(4校):関西学院千里国際・帝塚山学院・啓明学院・関西学院
同志社系 (4校):同志社香里・同志社国際・同志社女子・同志社
立命館系 (6校):初芝立命館・平安女学院・育英西・立命館守山・立命館宇治・立命館
関関同立合計受験者数では、2014年度入試以降継続して増加しています。
"附属校が人気!"と言われる理由は、5年前と比較して20%以上増えている受験生数です。
前年との比較では正しく全体像を把握できませんので、それぞれの附属校ごとに2014年度-2019年度の数値(受験者数)比較していきましょう。
全体水準である"20%増"よりも顕著な増加を示している数値を赤字にします。
※2014年度→2019年度
【関西学院系(4校)】
関西学院千里国際 95→91
帝塚山学院 736→1093
啓明学院 333→456
関西学院 284→320
【関西大学系(3校)】
関西大学 86→244(参考数値)
※初等部からの初の内部進学年度のため、募集人数半減・後期入試廃止のため、2014年度の数値が低い。2016年度に後期入試を再開し、受験者数が増加している。
関西大学北陽 698→773
関西大学第一 349→446
【同志社系 (4校)】
同志社香里 883→1175
同志社国際 54→236
同志社女子 747→861
同志社 364→412
【立命館系 (6校)】
初芝立命館 204→338
平安女学院 129→156
育英西 113→215
立命館守山 337→466
立命館宇治 381→415
立命館 715→722
堅調な直系の中学校ではなく、その他の系列校の人気が昨今の附属校人気を数値的に支えていることが分かります。
『同志社女子・立命館宇治が難化した』という分析が多く見られると思います。
昨年と比較すると確かにそうかもしれません。
※2018年度→2019年度
同志社女子 710→861(21%増)
立命館宇治 364→415(14%増)
数値以上に楽観視する必要も、警戒する必要もないと思います。
様々な雑誌の標語に踊らされないようにしましょう。
※同志社女子の受験者数は2016年度にも839名と800名を超えていますが、その後2年連続で700名台(723名・710名)に戻っています。
数値を正しく理解し、お子様の未来を預ける志望校を探していきましょう。
学校は入試問題に「こういう生徒に通ってほしい」という願いを込めてきます。
その問題との相性こそが、学校との相性。
偏差値だけではなく、正しい情報と、学校との相性を掛け合わせて学校選びをすることが中学受験では必要です。
イデアスポット京都校
代表 竹山隼矢
『マイクロスクール』とは③
【「マイクロスクール」の3つの特徴】
マイクロスクールの教育には、以下の3つの特徴があります。
一つずつその詳細を見ていきましょう。
① 未来の世界を生きるために必要な教育をコーディネート
今の子ども達には、自分達が経験した古風な教育を受けさせるだけではなく、未来の世界を生きるために必要な教育を受けさせることが必要です。ラーニングガイド(Learning Guide)が生徒一人ひとりの特性や学びのスタイルを把握し、それぞれに適切な教育内容をコーディネートします。
② ボーダーレスな環境設計
マイクロスクールは従来の教育システムとは根本的に異なるため、環境設計にも大きな違いが見られます。2020年教育改革により様変わりする教育内容を、親御さんと直接指導する講師が共有しながら進められるよう、コミュニケーションが生まれやすい環境設計がされています。自然な連携から生まれる教育は高い学習効果を発揮します。
情報環境が変わり「人工知能が人間の仕事を奪う」とすら言われる現在においても、学びの責任を担うのは人間の役割です。少人数制を徹底することで、プロが責任を持って質の高い教育を提供します。また、一人ひとりの学習状況をデータ分析することはもちろん、データベースやAIといったテクノロジーを活用し、遥かに高い効率の個別化教育を提供します。
上記3つの特徴を満たし、イデアスポット京都校は”世界基準の新たな教育システム”を体現して参ります。
イデアスポット京都校
代表 竹山隼矢
『マイクロスクール』とは②
【なぜいま日本で「マイクロスクール」なのか】
昭和・平成を振り返ると、急速な経済成長を実現するためには、社会のみんなが高度な知識をより多く身につけることが重視されてきました。教育者はより多くの知識を詰め込んだ教材を作り、学習者は時間をかけて暗記する。その結果、確かに日本の教育水準は短い期間で飛躍的に向上し、国力を高めることに繋がりました。
しかし、その後のテクノロジーの進歩によって、誰もが容易に情報にアクセスできるようになり、教育における知識そのものの価値は相対的に小さくなりました。
令和という新時代に教育機関に求められるのは、高い学習効率、すなわち、短い時間で効率よく学習できる環境を提供することです。
一人ひとりの子どもの違いに合わせて「いま、何を、どの様に学ぶべきか?」という学習プロセスを最適化し、結果、自分の頭で答えを出せる力を、圧倒的に短い時間で自分のものにする。受験の成功といった進学で結果を出すことは勿論、その先に社会で活躍することも見据えて、子どもの学習プロセス全体を学習効率の観点からコーディネートできることが必要です。
これを、世界的なマイクロスクールの考え方では、"Leaner Agency"すなわち「学習者の代理人」といいます。
より質のいい知識や考え方を伝えて「学ばせる」ことの技術はもちろんですが、一人ひとりの特性や能力、学習の理解度などを正確に把握した上で、子ども本人の代理人として、いつなにを学ぶのか、「学びの体験全体をコーディネートする技術」が、これからの時代の教育者の前提となります。
◇一人ひとりの特性や能力、学習上の理解度をしっかりと把握する
◇時代の変化を読み解き、学ぶべき内容を常に取捨選択し続ける
この両方の専門性を発揮することで、高度に個別化された教育を提供するのが、日本のマイクロスクールの先駆けであるイデアスポット(idea spot)の目指すところです。
イデアスポット京都校
代表 竹山隼矢